Amazonオリジナルドラマとして最高の評価と視聴率を記録した『ザ・ボーイズ』。
アメコミ原作でヒーローが登場しますが、『アベンジャーズ』とはまったく毛色が違う内容。
本作のテーマはアンチ・ヒーロー。
本記事では、『ザ・ボーイズ』シーズン2第6話「開かれた扉」のネタバレ感想を紹介します。
『ザ・ボーイズ』シーズン1を含めた感想は下記の記事をどうぞ。

『ザ・ボーイズ』シーズン2のキャスト
まずは、エピソードを分かりやすくするために主な登場人物たちを紹介します。
出典:https://www.imdb.com/
- ブッチャー
- ヒューイ
- マザーズ・ミルク
- フレンチー
- キミコ
ブッチャー(カール・アーバン)
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元CIAの工作員で、ザ・ボーイズのリーダー。
ホームランダーに殺されたと思っていた妻のベッカは生きていて、ホームランダーとの間に子どもを産んでいた。
ヒューイ(ジャック・クエイド)
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恋人のロビンをAトレインに殺され、示談金による和解を求めたヴォートと謝罪しないAトレインに憤慨する中、ブッチャーに誘われたことでザ・ボーイズの一員となる。
内気だった性格がときには暴走的にもなり、セブンのメンバー、トランスルーセントを爆殺する。
ちなみに、ヒューイ役のジャック・クエイドは俳優のメグ・ライアンとデニス・クエイドの息子。
マザーズ・ミルク(ラズ・アロンソ)
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以前、ザ・ボーイズのメンバーだったが、ブッチャーの頼みで再び加入する。見た目はイカツイものの中身は一番優しい心をもっている。あだ名はMM。
ザ・ボーイズに復帰したことで、家族を危険にさらし、CIAに家族を匿ってもらうことになる
フレンチー(トメル・カポン)
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MMと同じく、過去にザ・ボーイズのメンバーで、ブッチャーに頼まれて復帰した元殺し屋。
麻薬や武器商人など、犯罪組織との繋がりがあるため情報屋でもある。
キミコに助けられたことで、彼女に思いをよせることになる。
キミコ(福原かれん)
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地下で監禁されていたところをザ・ボーイズに助けられたことでメンバーの一員になる。
超人的な怪力と回復力をもっている。
幼少期にヴォートの作り出したコンパウンドVを投与されたことで超人となった。
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- ホームランダー
- スターライト
- クイーン・メイヴ
- Aトレイン
- ブラックノワール
- ディープ
- ストームフロント
ホームランダー(アントニー・スター)
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セブンのリーダーであり、最強で最恐のヒーロー。
愛国者のヒーローとして世間から絶大な人気を得ているが、実際は冷徹な人間。
気に入らないことがあると力でねじ伏せたり、変態的な一面を持っている。
研究所で育てられたことで、親の愛情を知らないため、異常な執着心を持っている。
心の支えでもあったヴォート社の副社長であるマデリンが自分にウソをついていたことで、彼女を殺してしまう。
ブッチャーの妻ベッカをレイプし、彼女との間に子どもをもうけていた。
スターライト(エリン・モリアーティ)
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憧れていたザ・セブンへ加入することができた新米ヒーロー。
電力を操ることができ、強力な衝撃波などを繰り出す脳力をもっている。
善良な心を持っているが、憧れていたセブンでは、ディープからのセクハラ苦しむ。
その後、セクハラを世間に公表しディープをセブンから脱退させる。
悩んでいたころにヒューイと出会い、恋に落ちるが、ヒューイが自分を利用していることが分かり別れてしまう。
クイーン・メイヴ(ドミニク・マケリゴット)
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アマゾネス風の出で立ちの白人ヒーロー。
大型トラックに直撃されてもまったく怪我しないほどの強靭な体をもっている。
かつてはスターライトのような正義感をもっていたが、次第にヴォートに染まってしまう。
スターライトをかばうような一面もありつつ、ホームランダーの無慈悲な行動に従うしかない関係。
旧友のエレナとは友達以上の関係がある。
Aトレイン
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地上最速の能力をもつヒーロー。
ヒーローへの固執が人一倍強く、能力を高めようとコンパウンドVを乱用したことで薬物中毒となる。
中毒が原因となり、恋人のポップクロウまでも殺害し、自身は心臓発作により倒れてしまう。
ブラックノワール
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全身を真っ黒なスーツに身を包み、ほとんど発言もしない寡黙なヒーロー。
ナイフを駆使して戦う事が多く、正体については謎に包まれているが、ホームランダーには唯一褒められている。
正体は不明だが、キミコを圧倒するほどの高い戦闘能力を持っている。
また、子どもに対しては優しい一面も持ち合わせている。
ディープ(チェイス・クロフォード)
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7つの海を支配する自称セブンの2番手を名乗るヒーロー。
自身の腹部にはエラがあり、水中での呼吸も可能。
セブンに加入したスターライトにセクハラをしたことが世間に公表され、謝罪と共にセブンから脱退し、社会的地位を失うことになる。
ストームフロント(アヤ・キャッシュ)
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シーズン1で脱却したトランスルーセントに代わり、シーズン2からセブンに加入したヒーロー。
ホームランダーに並ぶような強靭なスピードや、雷を操る能力をもっている。
- エドガー
- マデリン
- アシュリー
エドガー
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ヴォート社の社長。
マデリン
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ヴォート社の副社長。
ホームランダーのマネージャーも担当している。テディという赤ちゃんが
ホームランダーに子どもの存在を隠していたことがバレて、彼に殺されてしまう。
アシュリー
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ヴォート社の広報担当であり、スターライトの指導係を勤める。
ヒーローのメディア活動などをサポートしていて、シーズン2では副社長の座に就任する。
- マロリー
- スーザン
マロリー
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ザ・ボーイズの創設者であり、元CIAの副長官。
妻を失い落ち込んでいるブッチャーをザ・ボーイズに勧誘したが、ある事件で孫が焼き殺されてしまい、第一線から退いていた。
スーザン
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CIAの副長官であり、ブッチャーの元同僚。
ブッチャーの境遇を理解してザ・ボーイズの活動をサポートするが、ヴォート社の脅威に及び腰になる一面もある。
【ネタバレ感想】『ザ・ボーイズ』シーズン2第6話「開かれた扉」
スターライトの加入
スターライトは体内に取り付けられた発信機を取り外し、ザ・ボーイズのアジトにやってくる。
彼女がストームフロントのパソコンから情報を得た「セージ・グローブセンター」の情報を伝えると、一行は調査に向かうことに。
セージ・グローブセンター
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建物内に侵入したMM・フレンチー・キミコの3人。
そこでは、能力者たちが監禁されて実験の対象となっていることが分かる。
そこへストームフロントがやってくると、使えない能力者をランプライターに始末さえていた。
MMたちはランプライターと接触した際に、彼の攻撃によって監禁された能力者たちが開放されてしまう。
ランプライターは、施設の目的が能力者の生産ではなく、コンパウンドVの安定だという。
幼児なら安定するものの、大人だと成功したり爆発したりしてしまうから、大人にコンパウンドVを投与して確実に能力者にすることが目的だというのだった。
ランプライターも大勢の能力者を作ることの目的までは分からないという。
騒ぎを察知したストームフロントが施設に戻ってくるが、ランプライターがとっさにごまかし、そのタイミングで逃げることに成功する。
その後、マロリー大佐と合流すると、彼女はランプライターを殺そうとするが、フレンチーは罪を償わせることを持ちかける。
そんな中、シンディという一人の能力者がセージ・グローブセンターから逃げ出していた。
ヒューイの危機
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セージ・グローブセンターから脱走した一人の能力者の力で負傷したヒューイ。
ブッチャーと共に、通りがかった一般人の車に助けを求めるスターライトだったが、怪しんだ一般人から抵抗されると、彼女は勢いで殺してしまう。
その後、その車で病院へと向かい、治療を受けるヒューイ。
ディープとAトレイン
ディープに誘われて共同教会での会食にしぶしぶ参加したAトレイン。
彼は教会について怪しんでいるものの、薬への依存やセブンへの復帰を手助けすると言われたことでやむなく話を聞くことになる。
メイヴとエレナ
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エレナはメイヴの部屋でホームランダーが飛行機事故で乗客を見捨てた映像(シーズン1第4話)を見つける。
エレナはそこにメイヴもいたことで動揺するも、メイヴはその動画をCNNに渡すことで、ホームランダーを失脚させようと計画する。
ホームランダーとストームフロント
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ホームランダーとストームフロントはすっかり恋仲になっていた。
しかし、彼女にサプライズを用意したホームランダーは、会議だとウソをついて約束の時間をすっぽかされたことにイラつき、トレーラーごと燃やしてしまう。
怒っているホームランダーに対し、ストームフロントは真実を語り始める。
彼女は1919年生まれで、ヴォート社の創設者、フレデリック・ヴォートと恋に落ち、娘のクロエを授かったが、自分より早くアルツハイマーで失ってしまう。
ストームフロントへのコンパウンドVの投与が最初の成功例だという。
フレデリックによってストームフロントができ、彼の才能がホームランダーを作ったというだ。
そしてヴォートの本当の目的は、他の人種からの攻撃に対し、何百万人もの能力者による軍隊によって対抗することにあった。
だからホームランダーを愛しているというと、2人はキスをする。
【ネタバレ感想】ヴォートの恐ろしい真の目的
- 「セージ・グローブセンター」は大人の能力者を安定化させるための施設だった
- ヴォートの真の目的は能力者たちによる軍隊で他の人種からの反撃に対抗することだった
- ストームフロントはコンパウンドVの最初の成功例だった
第6話のポイントは上記の通り。
いやぁー恐ろしい!そして面白い。ヴォートの真の目的が明らかになりました。
そして改めて『ザ・ボーイズ』が今のアメリカを映していることが露骨に分かる話でもありました。
ヒーローなど存在しない
何気なく描かれていますが、スターライトが一般人を殺してしまう描写にはなんとも悲しいものがあります。
もちろん犠牲なくしてヴォートをやっつけることはできないと思いますが、彼女もザ・ボーイズの一員になっていく上で、彼女の中の正義感が揺らいでいる怖さも強く感じます。
そもそもヒーローなんてこのドラマには存在しません。
メイヴも、飛行機事故の動画をもとにホームランダーを失脚させようと企みますが、結局はその場にいて止められなかった共犯であるわけなんですよね。
ディック・ロングもびっくり
2020年公開のA24の映画『ディック・ロングはなぜ死んだのか』という映画が面白かったのですが、第6話では、そんなディックロングもびっくりの能力者が登場しましたね笑。
恐らく、彼はどぶろっくのように「大きなイチモツをください」と願ってしまったのでしょう…。
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出典:Eric KripkeのTwitterより
ご覧の通り、撮影自体は楽しそうですね笑。
次回も楽しみです。
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