「A24(エートゥエンティーフォー)」という映画スタジオを知っていますか?
「大作という訳ではないけど、何かすごく印象に残こる映画だったな」
映画を観ていてこう感じるとき、ありますよね。

そういう映画はだいたい「A24」の映画です!(言い過ぎ)
本記事では、気鋭の映画スタジオ「A24」の魅力を徹底的に解説するとともに、「A24」が手掛けた作品一覧とおすすめ映画をご紹介します。

とにかく「A24」は、いま大注目の映画スタジオなんです!
気鋭の映画スタジオ「A24」とは
「A24」ってどんな映画スタジオ?
「A24」は、2012年にニューヨークで設立された映画プロダクション。
上図のプロダクションロゴを観たことがある方もいるのではないでしょうか。
「A24」という名前はイタリアの高速道路「アウストラーダA24」に由来しています。
ニューヨーク・タイムズの取材ですら受け付けないほどの秘密主義を貫いているA24ですが、雑誌ポパイのインタビューの中で製作におけるポイントを話していました。
- フレッシュなコンテンツ
- 監督主体で作品を作る
- 作品に監督のビジョンが見えるか
- 監督の若さや経験は関係ない
上記が映画製作や配給でA24が心がけているポイントとのこと。
この中でも特に「監督主体で作品を作る」という環境はすごくいいですよね。

若いクリエイターの才能を活かし、それを世の中に出すきっかけを作っているんです!
Tシャツなどのグッズも話題

さらに、A24は映画と連動して映画グッズなどにも力を入れています。
最近では、アリ・アスター監督の『ミッドサマー』では、衣服デザイン会社「Online Ceramics」とコラボしたTシャツなど、映画に関するグッズを販売して話題となりました。
グッズはどれも完売になるほどに人気ですよ!
個人的におすすめなのは、A24が独自に作った「ZINE(ジン)」です。
「ZINE」とは、個人で作る雑誌や、自費出版のことで、雑誌(MAGAZINE)から由来する言葉。
A24のZINEはたった5ドルで買えて、デザインもおしゃれで読んでも飾っても楽しめるのでおすすめです。
映画スタジオ「A24」による作品一覧

2012年に設立した新しいプロダクションであるA24ですが、すでに80作品以上の映画を制作・配給しています。
そんな新鋭の映画プロダクションながら、最近ではアカデミー賞の常連だったりと今一番イケてる映画プロダクションと言っても過言ではありません。
A24がこれまでに関わった作品一覧
以下ではこれまでにA24が関わった映画を一覧で紹介します。
公開年 | 邦題 原題 |
---|---|
2013 | チャールズ・スワン三世の頭ン中 A Glimpse Inside the Mind of Charles Swan III |
ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界 Ginger & Rosa | |
スプリング・ブレイカーズ Spring Breakers | |
ブリングリング The Bling Ring | |
いま、輝くときに The Spectacular Now | |
2014 | 複製された男 Enemy |
アンダー・ザ・スキン 種の捕食 Under the Skin | |
オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分 Locke | |
Obvious Child | |
奪還者 The Rover | |
ライフ・アフター・ベス Life After Beth | |
白い沈黙 The Captive | |
Mr.タスク Tusk | |
ガンズ&ゴールド Son of a Gun | |
リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン Revenge of the Green Dragons | |
アラサー女子の恋愛事情 Laggies | |
アメリカン・ドリーマー 理想の代償 A Most Violent Year | |
2015 | ヤング・アダルト・ニューヨーク While We're Young |
カットバンク Cut Bank | |
エクス・マキナ Ex Machina >>ネタバレ感想はこちら | |
ベアリー・リーサル Barely Lethal | |
スロウ・ウエスト Slow West | |
AMY エイミー Amy | |
人生はローリングストーン The End of the Tour | |
ダーク・プレイス Dark Places | |
ワイルド・ギャンブル Mississippi Grind | |
ルーム Room | |
2016 | 極悪の流儀 Mojave |
ウィッチ The Witch | |
手紙は憶えている Remember | |
Krisha | |
グリーンルーム Green Room | |
サスペクツ・ダイアリー すり替えられた記憶 The Adderall Diaries | |
ロブスター The Lobster | |
デ・パルマ De Palma | |
スイス・アーミー・マン Swiss Army Man | |
ロスト・エモーション Equals | |
スイッチ・オフ Into the Forest | |
Morris from America | |
追憶の森 The Sea of Trees | |
American Honey | |
ムーンライト Moonlight | |
オアシス: スーパーソニック Oasis: Supersonic | |
ザ・モンスター The Monster | |
20センチュリー・ウーマン 20th Century Women | |
2017 | アウトサイダーズ Trespass Against Us |
フェブラリィ -悪霊館- The Blackcoat's Daughter | |
フリー・ファイヤー Free Fire | |
ラバーズ・アゲイン The Lovers | |
偽りの忠誠 ナチスが愛した女 The Exception | |
イット・カムズ・アット・ナイト It Comes at Night | |
A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー A Ghost Story | |
Menashe | |
グッド・タイム Good Time | |
Woodshock | |
フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 The Florida Project | |
聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア The Killing of a Sacred Deer | |
レディ・バード Lady Bird | |
ディザスター・アーティスト The Disaster Artist | |
ワイルド・ウエスト 復讐のバラード The Ballad of Lefty Brown | |
2018 | シドニー・ホールの失踪 The Vanishing of Sidney Hall |
ラスト・ムービースター The Last Movie Star | |
荒野にて Lean on Pete | |
バグダッド・スキャンダル Backstabbing for Beginners | |
魂のゆくえ First Reformed | |
パーティで女の子に話しかけるには How to Talk to Girls at Parties | |
ヘレディタリー/継承 Hereditary | |
Woman Walks Ahead | |
エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ Eighth Grade | |
HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ Hot Summer Nights | |
Never Goin' Back | |
暁に祈れ A Prayer Before Dawn | |
Slice | |
ザ・チルドレン・アクト The Chilren Act | |
Mid90s ミッドナインティーズ Mid90s | |
2019 | グロリア・ベル Gloria Bell |
ネイティブ・サン 〜アメリカの息子〜 Native Son | |
アンダー・ザ・シルバーレイク Under the Silver Lake | |
The Souvenir | |
ザ・ラスト・ブラック・マン・イン・サンフランシスコ The Last Black Man in San Francisco | |
ミッドサマー Midsommar >>ネタバレ感想はこちら | |
フェアウェル The Farewell | |
SKIN/スキン Skin | |
シェア 私に何が起こったか Share | |
ディック・ロングはなぜ死んだのか? The Death of Dick Long >>ネタバレ感想はこちら | |
ザ・ライトハウス The Lighthouse | |
ザ・キル・チーム The Kill Team | |
WAVES/ウェイブス Waves >>ネタバレ感想はこちら | |
アンカット・ダイヤモンド Uncut Gems >>ネタバレ感想はこちら | |
2020 | ファースト・カウ First Cow |
ボーイズ・ステイト Boys State | |
オン・ザ・ロック On the Rocks | |
2021 | セイント・モード/狂信 Saint Maud |
ミナリ Minari ネタバレ感想はこちら | |
フォールス・ポジティブ False Positive | |
Zola ゾラ Zola | |
Val Val | |
ザ・グリーン・ナイト The Green Knight | |
LAMB/ラム Lamb | |
The Souvenir Part II The Souvenir Part II | |
カモン・カモン C'mon C'mon | |
ザ・ヒューマンズ The Humans | |
Red Rocket Red Rocket | |
マクベス The Tragedy of Macbeth | |
空はどこにでも The Sky Is Everywhere | |
2022 | アフター・ヤン After Yang |
X エックス X | |
エブリシング・エブリホエア・オール・アット・ワンス(原題) Everything Everywhere All at Once | |
MEN 同じ顔の男たち Men |
「A24」が初めて配給した映画は2012年のロマン・コッポラの映画『チャールズ・スワン三世の頭ン中』でした。
そして、初めて制作・配給した映画は2016年の『ムーンライト』です。
そして、この映画はアカデミー賞作品賞を受賞しました。

いきなりオスカー獲得ってすごすぎますよね!
A24が制作・配給した作品
A24はこれまで80作品近くを手掛けてきましたが、A24が制作・配給のどちらにも関わっている作品は意外と少ないんです。
A24が制作・配給に関わったのは下記のの作品。
- 『ムーンライト』
- 『ラバーズ・アゲイン』
- 『イット・カムズ・アット・ナイト』
- 『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』
- 『ヘレディタリー/継承』
- 『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』
- 『Mid90s ミッドナインティーズ』
- 『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』
- 『ザ・ライトハウス』
- 『アンカット・ダイヤモンド』
その中でも、A24が中心となって制作し、配給した『ムーンライト』は特にポイントです。
『ムーンライト』(2016)

A24が初めて制作・配給をした記念すべき作品が2016年の映画『ムーンライト』です。
初めて制作・配給した作品でアカデミー賞8部門ノミネート、作品賞・助演男優賞・脚本賞を受賞するという大快挙を成し遂げました。

この年のアカデミー賞では、作品賞が誤って『ラ・ラ・ランド』と伝えられたのも印象的でしたしたね!
あらすじ
マイアミの貧困地域で、麻薬を常習している母親ポーラと暮らす少年シャロン。
学校ではチビと呼ばれていじめられ、母親からは育児放棄されている彼は、何かと面倒を見てくれる麻薬ディーラーのホアンとその妻、唯一の友人のケビンだけが心の支えだった。
そんな中、シャロンは同性のケビンを好きになる。そのことを誰にも言わなかったが……。
作品情報
タイトル | ムーンライト |
監督 | バリー・ジェンキンス |
脚本 | バリー・ジェンキンス |
出演 | トレヴァンテ・ローズ アンドレ・ホランド |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2016年 |
上映時間 | 111分 |
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つづいて、A24のおすすめ映画を紹介します。
「A24」のおすすめ映画①:『エクス・マキナ』
あらすじ
検索エンジン世界最大手のブルーブック社に勤めるプログラマーのケイレブ(ドーナル・グリーソン)は、人前に姿を見せない社長のネイサン(オスカー・アイザック)が所有する山荘へ抽選で選ばれ招待される。
彼の別荘には、女性型ロボットのエヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)が姿を現す。
そこでケイレブは、エヴァに搭載された世界初の実用レベルとなる人工知能の実験に手を貸すことになるが…。
おすすめポイント
- アカデミー賞で視覚効果賞受賞作品
- 洗練された空間と世界観
- 人間とAIという永遠のテーマ
SFスリラー映画の『エクス・マキナ』。
激しいアクションや展開はないものの、哲学的な視点と計算された構成で飽きさせません。

AIロボットの造形は、近年のSF映画で一番美しくカッコいい!
作品情報
タイトル | エクス・マキナ |
監督 | アレックス・ガーランド |
脚本 | アレックス・ガーランド |
出演 | アリシア・ヴィキャンデル ドーナル・グリーソン オスカー・アイザック ソノヤ・ミズノ |
製作国 | イギリス |
製作年 | 2015年 |
上映時間 | 108分 |
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「A24」のおすすめ映画②:『ルーム』
あらすじ
施錠された狭い部屋に暮らす5歳の男の子ジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)と、母親ジョイ(ブリー・ラーソン)。
彼女はオールド・ニック(ショーン・ブリジャース)によって7年間も監禁されていて、そこで生まれたジャックにとっての世界は小さな部屋がすべてだった。
ある日ジョイは、オールド・ニックとの言い争いがきっかけに、ジャックに外の世界を教えるため、そして自分の人生を取り戻すため、部屋から脱出しようと試みる。
おすすめポイント
- 世界で大ベストセラーとなった原作を映画化
- 閉ざされた部屋からの脱出と厳しい世界と社会の現実
- 主演と子役の圧倒的な演技
5歳で初めて狭い部屋を脱して世界を知るという難しい役どころを完璧に演じきったジェイコブ・トレンブレイは天才子役としか言いようがないです。
心を射抜くセリフの数々や、感情の波が観るものをかき乱し、そして魂を揺さぶるラストシーンへと流れていきます。
主演のブリー・ラーソンはアカデミー賞で主演女優賞を受賞しています。

彼女は、後に『キャプテン・マーベル』としてMCU映画に仲間入りしています!
作品情報
タイトル | ルーム |
監督 | レニー・エイブラハムソン |
脚本 | エマ・ドナヒュー |
出演 | ブリー・ラーソン ジェイコブ・トレンブレイ |
製作国 | カナダ アイルランド イギリス アメリカ |
製作年 | 118分 |
上映時間 | 2015年 |
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「A24」のおすすめ映画③:『レディ・バード』
あらすじ
自分の名前をレディ・バードと名乗り、周囲にもそう呼ばせているクリスティン(シアーシャ・ローナン)。
高校生最後の年に看護師の母マリオン(ローリー・メトカーフ)と大学見学に行くが、帰りの車中で地元から離れて都市部の大学に進みたいと言ったことから大げんかになる。
それ以来、母と衝突を重ねる一方、親友のジュリー(ビーニー・フェルドスタイン)とも疎遠になってしまう。
おすすめポイント
- 痛いけど分かる、共感しまくりの青春映画
- ティーンの繊細な心情描写を丁寧にすくい上げている
『フランシス・ハ』『20センチュリー・ウーマン』で高く評価された個性派女優のグレタ・ガーウィグの単独監督デビュー作。
将来への不安、友達、恋愛、家族といった青春時代に誰もが経験する悩みを繊細なタッチで描き、共感を呼びます。
アカデミー賞では受賞は逃したものの、5部門でノミネートしています。

シアーシャ・ローナンの演技がいいんですよね…!
作品情報
タイトル | レディ・バード |
監督 | グレタ・ガーウィグ |
脚本 | グレタ・ガーウィグ |
出演 | シアーシャ・ローナン |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2017年 |
上映時間 | 94分 |
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「A24」のおすすめ映画④:『ヘレディタリー/継承』
あらすじ
ある日、グラハム家の家長エレンがこの世を去る。
娘のアニーは、母に複雑な感情を抱きながらも残された家族と一緒に葬儀を行う。
エレンが亡くなった悲しみを乗り越えようとするグラハム家では、不思議な光が部屋を走ったり、暗闇に誰かの気配がしたりするなど不可解な現象が起こる…。
おすすめポイント
- 21世紀最高のホラー映画
- トラウマレベルになる恐怖の数々
- 抗うことのできない力と運命にひたすら翻弄される
「現代ホラーの頂点」とも言われ、観るものすべてを凍りつかせた完璧な悪夢となった『ヘレディタリー/継承』。
亡くなった祖母から忌まわしい“何か”を受け継いでしまった家族がたどる恐ろしく残酷な運命。
監督は本作が長編映画デビューとなったアリ・アスター。
ホラー映画というジャンルでなければ確実にアカデミー賞主演女優賞に輝いたと思われるトニ・コレットの怪演にも注目。
作品情報
タイトル | ヘレディタリー/継承 |
監督 | アリ・アスター |
脚本 | アリ・アスター |
出演 | トニ・コレット |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2018年 |
上映時間 | 127分 |
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「A24」のおすすめ映画⑤:『アンカット・ダイヤモンド』
あらすじ
宝石商のハワード(アダム・サンドラー)はギャンブル中毒により多額の借金を抱えていた。
借金取りの用心棒からも監視されている状況の中、ある日ハワードはエチオピアで採掘されたブラック・オパールを入手する。
窮地に立たされたハワードはオパールを使って彼は起死回生の一手を狙う…。
おすすめポイント
- ストレスがたまる展開とそれが放出されるラストの展開
- コメディ俳優アダム・サンドラーの新たな魅力が開花
Netflixにて配信中であり、コメディ俳優としても有名なアダム・サンドラーが主演を務めた犯罪映画。
なんと言ってもいい意味でストレスが溜まるアダム・サンドラーの演技が素晴らしく、魅力が爆発しています。
好みがはっきり別れる作品ですが、ハマる人にはガッチリとハマる映画。
作品情報
タイトル | アンカット・ダイヤモンド |
監督 | ベニー・サフディ ジョシュ・サフディ |
脚本 | ベニー・サフディ ジョシュ・サフディ ロナルド・ブロンステイン |
出演 | アダム・サンドラー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2019年 |
上映時間 | 130分 |
まとめ:「A24」の映画から目が離せない
気鋭の映画プロダクション「A24」を紹介しました。
本記事のまとめ
- 2012年に設立された映画プロダクション
- アカデミー賞にも常連の名作揃い
- 一風変わった、それでいて面白い作品が目白押し
- 映画と連動したグッズにも注力している
A24のおすすめ映画
- 『エクス・マキナ』
- 『ルーム』
- 『レディ・バード』
- 『ヘレディタリー/継承』
- 『アンカット・ダイヤモンド』
普通の映画が物足りない方はぜひ「A24」の作品をチェックしてみてください。
今一番イケてる映画プロダクションであると共に、今後もどんな新しい映画を魅せてくれのかが楽しみですね。
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